メモリ故障しているとブルースクリーンが発生することがあります。
もしメモリ故障していたら、通常はメモリ交換します。
しかし、故障個所によっては、Windowsでの使用メモリ量が減りますが、Windowsの設定だけで、まだ使用できるかもしれません。
その設定を紹介します。
なお、ブルースクリーンが発生している場合は、まず先に以前の記事を見てください。
ブルースクリーンの対処方法 パソコン鳥のブログ
Memtest86+ でのメモリチェック
まず、メモリが故障しているかをチェックします。
メモリが故障しているかのチェックには、Memtest86+ を使用します。
Memtest86+ – Advanced Memory Diagnostic Tool
使い方は以下のページを参照して下さい。
「Memtest86+」の使い方 – パソコントラブルと自己解決
上記のページでは紹介されていませんが、USBメモリからにインストールして、USBメモリから起動することも出来ます。
その場合の方法です。
まず、Memtest86+ の下記ページに行きます。
Memtest86+ – Advanced Memory Diagnostic Tool
Download – Auto-installer for USB Key (Win 9x/2k/xp/7) の箇所からダウンロードします。
2014/11/15時点では、memtest86+-5.01.usb.installer.zip です。
ダウンロードしたファイルを解凍して Memtest86+ USB Installer を実行します。
USBメモリのドライブを選択し、(Recommended) の左にチェックします。
インストールが始まります。
始めにUSBメモリがフォーマットされます。
次に必要なファイルがインストーラによってUSBメモリにコピーされます。
次にパソコンでUSBメモリから起動できるように設定して下さい。
良くわからない場合は、下記ページの「作成したインストールUSBメモリから起動する」を参照して下さい。
Windows TIPS:Windows 7/8/8.1のインストールUSBメモリを作る(diskpart編) – @IT
USBメモリをパソコンに刺した状態で、再起動します。
Memtest86+ が起動して、メモリチェックが始まります。
メモリチェックの確認方法
Memtest86+ の実行でメモリチェックでエラーがあると、下の写真のように赤い表示が出ます。
Failling Address 列がメモリの故障個所ですが、~MB と表示されている値に注目します。
先の写真のでは、1911.5MB、1912.0MB、2034.5MB、2035.0MB です。
これらのメモリの故障個所に Windows がアクセスすると、ブルースクリーンが発生します。
この中では、1911.5MB が一番小さい値で、1911.5MB 以降でエラーが発生するようです。
そこで、Windows が故障個所の 1911.5MB 以降にアクセス出来ないようにできれば、ブルースクリーンが発生することは無くなります。
例えば、写真のエラーが出たパソコンでは 2GB(=2048MB)のメモリを搭載していて、1911.5MB がエラー箇所で一番小さい値です。
そこで、メモリの 1911.5MB 以降を Windows がアクセスしないように設定します。
ただし、1911.5MB 以降を使用できないようにするので、Windowsでの使用メモリ量が減ります。
もし 1000MB 以降でエラーだったら、1GB(約1000MB)しか使用できなくなってしまいます。
Windows が動作するには、1GB(=1024MB)以上は欲しいので、値が小さい箇所でエラーになる場合はこの方法は使用できません。
メモリ交換が必要です。
最大メモリの設定
Windows がメモリの故障個所にアクセス出来ないようにする設定です。
[スタート] ボタン(WindowsVista/7)の[プログラムとファイルの検索] ボックス、またはスタート画面の検索の箇所(Windows8)に「msconfig」と入力し、表示された一覧の [msconfig] をクリックします。
[システム構成] ウィンドウが表示されるので、 [ブート] タブの [詳細オプション]ボタンをクリックします。
[最大メモリ] チェック ボックスがオンになっていない場合はオンにして、その下のボックスで、最大メモリサイズをMB単位で入力します。
ここに入力する値は、先の Memtest86+ でのエラーの Failling Address 列の一番小さい値より、小さい値を指定して下さい。
先の例では、1911.5MB なので、1900 と入力します。
「OK」ボタンを押した後、コンピューターを再起動します
これで、Windows は指定した最大メモリしか使用せず、壊れた箇所にはアクセスしないので、ブルースクリーンも発生しません。
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