プログラミング用フォント Ricty をWindowsで生成する(表示にずれが出ないようにもする)

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プログラミング用フォント Ricty を Windows で生成する手順です。
また、表示にずれが出ることがあるのも修正します。

なお、Ricty は次のようなフォントで、ゼロとオーなどの区別がつきやすくなっています。

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ずれについて

プログラミング用フォント RictyRicty Diminished を、11ptで使用していると、IMEで入力中の文字をF10キーで半角英数に変換した際に、変換途中の表示がずれます。
例えば下の画像では abcde と入力していたものですが、e が欠けて表示されています。

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入力途中の文字の長さによっては、まるまる欠ける文字もあり、地味に不便です。
エディタにかかわらず、秀丸やさくらエディタでもそうなるのでフォントの問題のようです。

そこで、ずれが出ないように Ricty を生成します。
本記事中の生成手順によって、下の画像のようにずれが出ないようにします。

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準備

FontForge インストール

下記ページで「Windows Install」を押します。

FontForge Open Source Font Editor

[Subscribe/Confirm and Download] を押しします。
Thanks. Continue this way. と出るので、[this way.] の部分を押します。
ダウンロードボタンが出るので、ダウンロード・インストールします。

必要なファイルの用意

以下を揃えます。

  1. Ricty 生成スクリプト
    プログラミング用フォント Ricty から ricty_generator.sh をダウンロードします。
  2. フォント Inconsolata
    Inconsolata-Bold.ttfInconsolata-Regular.ttf をダウンロードします。
  3. フォント Migu 1M
    M+とIPAの合成フォントhttps://osdn.jp/projects/mix-mplus-ipa/downloads/63545/migu-1m-20150712.zip/ からダウンロード・展開します。
  4. busybox.exe
    busybox-w32https://frippery.org/files/busybox/busybox.exe をダウンロード
  5. ttx.exe
    RT’s Free Soft: ttx から http://roy.orz.hm/gpc/files1.rt/WinTTX-2.4-git-behdad-20140317-11580c55bb.7z をダウンロード・展開します。
    .7z ファイルの展開は、圧縮・解凍ソフト 7-Zip を使用して下さい。

ディレクトリを作成し、揃えたファイルの中から、以下のファイルをそこにコピーします。
なお、作成するディレクトリ名には日本語(全角文字)を含まないようにしてください。

ricty_generator.sh
Inconsolata-Regular.ttf
Inconsolata-Bold.ttf
migu-1m-bold.ttf、migu-1m-regular.ttf
busybox.exe
ttx.exe
C:\Program Files (x86)\FontForgeBuilds\bin 下の全部のファイル

Ricty の生成

「必要なファイルの用意」で作成したディレクトリを、コマンドプロンプトで開き、次のコマンドを実行します。
数分かかります。

set PATH="C:\Program Files (x86)\FontForgeBuilds\bin";%PATH%;
busybox sh ricty_generator.sh -z auto

文字間隔の修正

コマンドプロンプトはそのままで、続けて以降の作業をします。

生成されたフォントは、そのままでは下の画像のように文字間隔がおかしいので修正します。

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Ricty のページには、文字間隔を修正するスクリプトとして os2version_reviser.sh がありますが、これを使用しても文字間隔は直るものの、表示にずれが出ることがあります。
例えば、11ptで使用していると、IMEで入力中の文字をF10キーで半角英数に変換した際に、変換途中の表示がずれます。
下の画像のでは、abcde と入力していたものですが、e が欠けています。
これも修正します。

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下記を実行します。

ttx.exe -t OS/2 -o Ricty-Regular_modified.ttx Ricty-Regular.ttf 
ttx.exe -t OS/2 -o Ricty-Bold_modified.ttx Ricty-Bold.ttf

次のファイルが出来ます。
エディタでファイル中の xAvgCharWidth の個所の値を 500 に書き換えて下さい。

Ricty-Regular_modified.ttx
Ricty-Bold_modified.ttx

下記を実行します。

ttx -m Ricty-Regular.ttf Ricty-Regular_modified.ttx
ttx -m Ricty-Bold.ttf Ricty-Bold_modified.ttx

Ricty-Regular_modified.ttf と RRicty-Bold_modified.ttf が出来ます。

これで Ricty の生成は完了です。

参考

WindowsでLinuxコマンドを使う - busybox パソコン鳥のブログ
プログラミング用フォント Ricty
FontForgeで生成した日本語TrueTypeフォント文字幅広すぎ対策 – itouhiroはてなブログ
プログラミング用フォント Ricty Diminished パソコン鳥のブログ

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