Windows10から、エクスプローラのネットワークで表示されるコンピュータ一覧に、Sambaマシンが表示されなくなりましたが、その対処です。Sambaマシンに、wsdd をインストールします。
ここではUbuntuでの設定を説明します。
また、ここでの設定により、下記記事のように “SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート”を有効にしていた場合は、無効にすることができ、セキュリティ的に望ましくなります。
Windows10で NAS やファイルサーバにアクセスできなくなった場合の対処 | パソコン鳥のブログ
wsddのインストール
Sambaが動いているUbuntuマシン上で、rootで次を実行します。
aptのデータ取得元を設定後、wsdd をインストールしています。
echo deb https://pkg.ltec.ch/public/ $(lsb_release -cs) main > /etc/apt/sources.list.d/wsdd.list
apt-key adv --fetch-keys https://pkg.ltec.ch/public/conf/ltec-ag.gpg.key
apt update
apt install wsdd
ファイアウォールの設定
入力方向で、udp/3702 と tcp/5357 に対する許可が必要です。
出力方向で、udp/3702 からの許可が必要です。
入力方向のiptablesでの設定例です。
/sbin/iptables -A INPUT -p udp --dport 3702 -j ACCEPT
/sbin/iptables -A INPUT -p tcp --dport 5357 -j ACCEPT
入力向のufwでの設定例です。
ufw allow 3702/udp
ufw allow 5357/tcp
起動
wsddを起動します。また、システム起動時に自動的に wsdd が起動するようにします。
systemctl start wsdd
systemctl enalbe wsdd
これで、ネットワーク一覧にSambaマシンが表示されるようになります。
参考
GitHub – christgau/wsdd: A Web Service Discovery host daemon.
Windows10環境でのsamba設定 | PIC AVR 工作室 ブログ
11059 – Initial Import in SME 10 [smeserver-wsdd]
wsddでWindowsのネットワークに表示する|[無料公開]pCloudを使いディスクレスのNASを作成する
Windows10のネットワークにSambaサーバを表示させる
コメント