Windows10 の WSL(Windows Subsystem for Linux) で使えるXサーバには、フリーなものでは Xming、Cygwin/X、VcXsrv があります。
現状、Cygwin/X が良さそうです。
WindowsでリモートのLinuxのGUIアプリを表示させる-Xサーバ Xming: パソコン鳥のブログ
Windows用Xサーバ Cygwin/X: パソコン鳥のブログ
Windows用Xサーバ Cygwin/X インストールスクリプト更新版: パソコン鳥のブログ
WindowsでリモートのLinuxのGUIアプリを表示させる-Xサーバ VcXsrv: パソコン鳥のブログ
Xming、VcXsrv では Emacs 起動時の画面が次の画面のように小さくなってしまいますが、Cygwin/X では問題ありません。
Windows版Xサーバで Emacs起動時の画面が小さい件、Cygwin/X では問題無い: パソコン鳥のブログ
どうも GTK3 アプリがダメなようなので、Emacs 以外でもダメなアプリがありそうです。
WindowsでX-Server越しにEmacsを立ち上げると初期画面がおかしくなる件 – FPGA開発日記
また、性能面でも Cygwin/X と VcXsrv がほぼ同程度です。(Xmingは劣っています)
若干 VcXsrv が良い程度で、上記の Emacs等のGTK3 アプリがちゃんと表示されるので、現状では、Cygwin/X がおすすめです。
なお、性能測定したバージョンは次の通りです。
・VcXsrv 1.19.6.0 (64bit版)(LibreOffice起動時のスプラッシュ画面が固まらないバージョンで、最も新しいもの)
・Cygwin/X X Server Version 12.20.4(64bit版)
・Xming 6.9.0.31(32bit版)(無料版の最新バージョン)
Xサーバ側は Windows10 64bit WSL、クライアントは Ubuntu18.04、クライアントで x11perf を下記のように実行して測定しました。
x11perf -repeat 5 -rect500 -f14text16 -copypixwin500 -putimage500 > xming.x11perf.dat x11perf -repeat 5 -rect500 -f14text16 -copypixwin500 -putimage500 > cygwin.x11perf.dat x11perf -repeat 5 -rect500 -f14text16 -copypixwin500 -putimage500 > vcxsrv.x11perf.dat
結果です。
Cygwin/X と VcXsrv がほぼ同程度です。
今回使った、無料版 Xming は最終更新が 2007年と古く、32bit版しかないので性能も劣っていますね。
1: xming.x11perf.dat 2: cygwin.x11perf.dat 3: vcxsrv.x11perf.dat 1 2 3 Operation -------- -------- -------- --------- 20400.0 32600.0 33200.0 500x500 rectangle 0.0 1960000.0 2090000.0 Char16 in 40-char line (k14) 16400.0 21600.0 20900.0 Copy 500x500 from pixmap to window 880.0 1530.0 1630.0 PutImage 500x500 square
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