Windows用Xサーバ Cygwin/X

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Cygwin の Xサーバを簡単に利用できるように、ダウンロードと設定を自動で行うインストールスクリプトと、性能測定です。

以前 Windows用のXサーバ Xming を紹介しましたが、無料で入手できるパブリックドメイン版は 2007年5月の更新が最後となっています。

WindowsでリモートのLinuxのGUIアプリを表示させる-Xサーバ Xming パソコン鳥のブログ

現在アクティブに更新されている Cygwin にも Xサーバがあります。
そこで、Cygwin の Xサーバを簡単に利用できるように、ダウンロードと設定を自動で行うインストールスクリプトを用意しました。

また、Xming と Cygwin版Xサーバで性能測定も行いました。
結論から言うと、Cygwin の Xサーバの方が性能が良かったので、是非導入してみて下さい。

2016.7.10 日本語入力設定を追記しました
2016.9.18 「Xサーバのインストール」「Xサーバの実行」について更新しました

Xサーバのインストール

2016.9.18 変更
http://vogel.dip.jp/pub/files/setup_XWin.zip をダウンロード・展開して下さい。
http://vogel.dip.jp/pub/files/setup_XWin_20160918.zip をダウンロード・展開して下さい。
対応Windowsバージョンは、Windows7/8.1/10になります。
Vistaでは実行できません。

展開後、install_XWin(.bat)を実行して下さい。
「エラー:管理者として実行して下さい」と表示された場合は、エクスプローラで install_XWin(.bat)を右クリックして、「管理者として実行」を選んで実行して下さい。。

実行すると、自動的に Cygwin のサイトから setup-x86_64(64bit環境の場合)、または setup-x86(32bit環境の場合) をダウンロードした後、インストールが開始されます。

下の表示が出ればインストールは終了です。

インストールは成功しました
何かキーを押して完了して下さい

インストール先は C:\cygwin64(64bit環境の場合)、または C:\cygwin(32bit環境の場合)です。
またファイルダウンロード領域として C:\cygwin64_package(64bit環境の場合)、または C:\cygwin_package(32bit環境の場合)も作成されます。

なお、下記記事で紹介した bash や sshサーバと共存出来ますので、後からのXサーバのインストールは問題ありません。
同様に Xサーバインストール後に bash や sshサーバもインストール出来ます。

Windows で bash や sshサーバを利用する パソコン鳥のブログ

Xサーバの実行

XWin.bat を実行して下さい。
インストール先の bin\XWin.exe を下記オプションで実行します。
2016.9.18 変更

<del>XWin.exe :0 -clipboard  -multiwindow -dpi 100</del>
XWin.exe :0 -clipboard  -multiwindow -dpi 100 -listen tcp

実行すると、タスクトレイに Xアイコンが表示されます。

クライアントの実行

ターミナルエミュレーター Tera Term や PuTTY から実行する場合の設定は、下記の記事を参照して下さい。

WindowsでリモートのLinuxのGUIアプリを表示させる-Xサーバ Xming パソコン鳥のブログ
ターミナルエミュレーター PuTTY(日本語版) パソコン鳥のブログ

日本語入力設定(2016.7.10追記)

日本語入力を行うには、次の記事を参照して設定して下さい。
Windows用Xサーバ での日本語入力設定 パソコン鳥のブログ

Xサーバのアンインストール

アンインストール用のスクリプトはありません。
インストール先ディレクトリを手動で削除して下さい。

Xサーバの性能

Xming と比較した場合の性能を測定しました。

Xサーバ側は Windows7 64bit、クライアントは Ubuntu14 64bitで、クライアントで x11perf を下記のように実行して測定しました。

$ x11perf -repeat 5 -rect500 -f14text16 -copypixwin500 -putimage500 > xming.x11perf.dat
$ x11perf -repeat 5 -rect500 -f14text16 -copypixwin500 -putimage500 > cygwin.x11perf.dat

結果は以下となります。
左側(1)が Xming、右側(2)が Cygwin版Xサーバのスコアです。
値が大きいほど良い結果で、Cygwin版Xサーバの方が性能がいいことがわかります。

$ x11perfcomp xming.x11perf.dat cygwin.x11perf.dat
1: xming.x11perf.dat
2: cygwin.x11perf.dat
     1         2      Operation
 --------   --------  ---------
  20400.0    24900.0  500x500 rectangle
1600000.0  1580000.0  Char16 in 40-char line (k14)
  12900.0    15200.0  Copy 500x500 from pixmap to window
     45.7       47.8  PutImage 500x500 square

以上、Cygwin の Xサーバについてでした。

参考

Setting Up Cygwin/X
coLinuxとXサーバーのベンチマーク

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