メールを IMAP で利用している場合、サーバがダウンしていないのに、メーラでエラーが出ることがあります。
例えば、Thunderbird では次のような表示が出ます。
この時、メールサーバのログに以下のエラーが記録されていた場合、これはメールサーバのIMAP接続数の制限を超えたことを意味します。
dovecot: imap-login: Maximum number of connections from user+IP exceeded (mail_max_userip_connections=10): user=<xxxxx>, method=PLAIN, rip=xx.xx.xx.xx, lip=yy.yy.yy.yy, TLS
xxxxx にユーザのアカウント名、xx.xx.xx.xx にユーザのIPアドレス、yy.yy.yy.yy にはメールサーバのIPアドレスが入ります。
このログは、同一IPアドレスからの、1ユーザの IMAP接続が既定の数(デフォルトでは10)を超えたことを意味します。
実は IMAPはフォルダごとに1接続となります。
ルータの下でデスクトップPC、ノートPC、タブレット等を複数つなぎ、各端末上でメーラを起動していると、各端末でのフォルダ数の合計が既定の数(デフォルトでは10)に達することもあり得ます。
なお、Thunderbird はフォルダ数が5つを超えない様に、1台あたり接続が最大5本になるようです。
さて、このような制限をメールサーバの設定で回避する場合です。
CentOS/Dovecot では、下記を追加して下さい。
/etc/dovecot/conf.d/20-imap.conf
mail_max_userip_connections = XXX
XXX で、1IPアドレスからの1ユーザの接続数の上限を指定します。
IMAPではフォルダごとに1接続であることに注意して下さい。
設定後は、/etc/init.d/dovecot reload で反映して下さい。
参考
Dovecot – Maximum number of connections from user+IP exceeded
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