以前紹介した WinSCP ですが、ただのファイルコピーを行うツールでは無く、暗号化通信によりセキュアに転送するツールです。
この WinSCP 、暗号化方式を変更すると転送速度が異なるようです。
そこで、暗号化方式と転送速度の違いについて、測定しました。
WinSCP のインストールについては、下記記事を参照して下さい。
リモートのLinuxとWindows間でGUIでファイルコピーするツール WinSCP パソコン鳥のブログ
2014/7/2時点の最新版 WinSCP 5.5.4 ではインストール画面が若干違いますが、基本的にデフォルトのまま「次へ」ボタンを押していけばいいです。
測定では、転送プロトコル2種類、暗号化方式5種類を試しました。
転送プロトコル : SFTP、SCP 暗号化方式 : AES、Blowfish、3DES、Arcfour、DES
転送プロトコルは WinSCP起動後の画面で指定できます。
暗号化方式は、WinSCP起動後の画面で「設定(D)…」ボタンを押した後、ツリーで「SSH」を指定すると選択出来ます。
「↑」「↓」で暗号化オプションを移動します。一番上のもので暗号化します。
測定は、ギガビットハブで接続されたPC2台間でファイル転送を30秒間行い、転送サイズから MB/s を算出しました。
コピー元は Windows7 64bit、コピー先は Ubuntu14.04 LTS 64bit で、WinSCP 5.5.4 で転送しました。
さて、測定結果です。
SFTP と SCP のスループットです。
いずれも、転送速度の速い暗号化は、
Arcfour > DES > Blowfish > AES > 3DES
となりました。
同じ暗号化方式では、
SFTP > SCP
となりました。
思った以上の速度差でした。
LAN内でちょっとコピーする位なら、Arcfour でも良さそうです。
以上、測定結果でした。
参考
【Linux小技】 scp(ssh)での暗号化方式の違いによる転送速度ベンチマーク 「知ったかブログ」
大容量ファイルのSCP転送を高速にする方法 – 元RX-7乗りの適当な日々
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