WSL2のディストリビューション環境を、コピーする方法です。
下記記事で手動でインストールしたディストリビューションもコピーできます。
WSL で WindowsStoreからのインストールと同等のUbuntu22.04イメージを手動でインストールする – パソコン鳥のブログ
ディストリビューションのコピー
まず、コピーしたいディストリビューションの状態を確認します。
wsl -l -v を実行します。
次のように一覧がでます。
NAME STATE VERSION
Ubuntu2020 Stopped 2
* Ubuntu2022 Running 2
コピーしたいディストリビューションが動作していたら( STATE が Running になっていたら)、停止させます。
次の書式で実行します。
wsl --terminate <ディストリビューション名>
今回の例では、wsl –terminate Ubuntu2022 を実行します。
再度、wsl -l -v を実行し、コピーしたいディストリビューションの STATE が Stopped になっていることを確認します。
NAME STATE VERSION
Ubuntu2020 Stopped 2
* Ubuntu2022 Stopped 2
コピーしたいディストリビューションの停止を確認したら、次の形式で実行します。
wsl --export <コピー元ディストリビューション名> <コピー元ディストリビューション保存用ファイル名>
例えば、次のように実行します。指定したディストリビューションの環境が、指定したファイル名でエクスポートされます。ファイルは tar形式で出力されます。
wsl --export Ubuntu2022 C:\WSL2\Ubuntu2022.tar
次に、このファイルを指定して、新しいディストリビューションへインポートします。
次の書式で実行します。
wsl.exe --import <コピー先ディストリビューション名> <コピー先ディレクトリ> <コピー元ディストリビューション保存用ファイル名>
例えば、次のように実行します。
wsl.exe --import Ubuntu2022-NEW C:\wsl2\ubuntu2022-new C:\WSL2\Ubuntu2022.tar
これで、ディストリビューションのコピーは完了です。インポート時に指定した<コピー元ディストリビューション保存用ファイル名>はもういらないので消してください。
コピーしたディストリビューションの起動
ディストリビューションの起動は、コマンドプロンプトや PowerShell で、次の書式でコマンドを実行します。
wsl -d <ディストリビューション名> -u <ユーザー名>
rootユーザーで起動する場合は、-u オプションなしにコマンドを実行します。
wsl -d <ディストリビューション名>
アンインストール
ディストリビューションのアンインストールは、コマンドプロンプトや PowerShell で、次のコマンドを実行します。
wsl --unregister <ディストリビューション名>
コメント