Ubuntuでアップデートを自動化する設定です。
パッケージのアップデートは通常、次の手順で行います。
apt-get update apt-get upgrade
このアップデートを自動で行うパッケージ unattended-upgrades があります。
アップデートの自動化以外に、セキュリティに関するパッケージのみアップデートすることも出来ます。
unattended-upgradesパッケージのインストールは下記で行います。
apt-get install unattended-upgrades
インストール後、/etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgrades を編集します。
どのパッケージを自動更新の対象とするか、Unattended-Upgrade::Allowed-Origins の箇所で指定します。
行の先頭の // はコメントです。
通常は以下のように指定します。
Unattended-Upgrade::Allowed-Origins { "${distro_id}:${distro_codename}-security"; "${distro_id}:${distro_codename}-updates"; // "${distro_id}:${distro_codename}-proposed"; // "${distro_id}:${distro_codename}-backports"; };
セキュリティに関するパッケージのみ更新出来ます。
その場合は、以下のように security のみとします。
Unattended-Upgrade::Allowed-Origins { "${distro_id}:${distro_codename}-security"; // "${distro_id}:${distro_codename}-updates"; // "${distro_id}:${distro_codename}-proposed"; // "${distro_id}:${distro_codename}-backports"; };
proposed と backports はそれぞれ、パッケージのベータ版、そのバージョンのリリース時には含まれていなかったソフトウェア、で更新対象から外したままにします。
更新したくないパッケージがあれば、Unattended-Upgrade::Package-Blacklist の箇所に記述します。
以下の例では、パッケージ libc6 は更新しません。
Unattended-Upgrade::Package-Blacklist { "libc6"; };
最後に、自動更新を有効にする為に、/etc/apt/apt.conf.d/10periodic の APT::Periodic::Unattended-Upgrade を設定します。
APT::Periodic::Unattended-Upgrade で何日ごとに更新チェック・更新を行うかを指定します。
下記例では毎日となります。
APT::Periodic::Unattended-Upgrade "1";
なお、APT::Periodic::Unattended-Upgrade で 0 を指定すると、自動更新は行われません。
以上で Ubuntu で自動的にアップデートするようになります。
自動更新によってどのパッケージがアップデートされたかは、ディレクトリ /var/log/unattended-upgrades/ 下にログが保存されています。
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