Excel で PDF として出力する方法によっては、ある文字が意図しないものに置き換わります。
「長」「鬼」の文字が、「⾧」「⿁」といった見た目が同じで文字コードが異なる別の文字に変わります。
この別の文字は康煕部首(こうきぶしゅ)というもので、次のページで WORD の場合の変換について、かなり詳しく調査されています。
PDF に変換すると康熙部首に置き換わる問題について
康熙部首(Kangxi Radicals)問題の調査 PDF 変換テスト結果一覧
置き換わってしまう文字で常用漢字であるのが「長」「鬼」の文字です。
そこで、この「長」「鬼」について、Excel(バージョンはOffice2019)でPDFに変換した場合に、文字が置き換わってしまうか、次の内容のファイルを作って調べてみました。
フォントは次の4つです。
- メイリオ
- 游ゴシック(Yu Gothic)
- MS Pゴシック
- MS P明朝
PDFへの出力方法は次の3つで試しました。
- 名前を付けて保存でPDF指定
- 印刷で「Microsoft Print to PDF」を指定
- エクスポートで「PDF/XPS dpキュメントの作成」を指定
では結果です。
名前を付けて保存でPDF指定の場合
「長」「鬼」ともに、置き換わった文字はありませんでした。
印刷で「Microsoft Print to PDF」指定の場合
メイリオ、游ゴシック(Yu Gothic)で文字が変わりました。
MS Pゴシック、MS P明朝 は変わりませんでした。
エクスポートで「PDF/XPS dpキュメントの作成」の場合
「長」「鬼」ともに、置き換わった文字はありませんでした。
結論
Excel では、PDFに出力する場合は、「名前を付けて保存」でPDF を指定するか、エクスポートで「PDF/XPS dpキュメントの作成」でPDFに出力すれば、文字が置き換わりません。
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