NASによっては、Windows10 の”Windowsの機能の有効化または無効化” で、“SMB1.0/CIFSファイル共有のサポート”にチェックを付けていないとアクセスできなくなるものがあります。
Windows10で NAS やファイルサーバにアクセスできなくなった場合の対処 | パソコン鳥のブログ
ところが、ネットワーク内のUbuntu20+SambaのPCがマスタブラウザになると、このようなNASがWindows10 のネットワーク一覧で表示されなくなります。
Ubuntu20のSambaでは、SMBプロトコルのサポートがデフォルトでSMB2以上となっている為、SMB1.0でしか動作できないNASが表示されなくなります。
以下、対応方法です。
本記事の対象かの確認方法
本記事の対策の対象かの確認方法です。
Windows10 のネットワーク一覧でNASが見えなくなっている状態で、コマンドプロンプト/PowerShell から次のコマンドを実行します。
IPアドレス の箇所は、Ubuntu20+SambaのPCのIPアドレスを指定します。
nbtstat -a IPアドレス
実行結果に、次のように「__MSBROWSE__」の行があれば、Ubuntu20+SambaのPCがマスタブラウザになっており、本記事の対策の対象です。
..__MSBROWSE__.<01> グループ 登録済
対策方法
/etc/samba/smb.conf の [global] で次の2行を追加します。
client min protocol = nt1
min protocol = nt1
smb.conf を修正して保存すると、すぐに設定が反映されます。
これでSambaは SMB1.0もサポートするようになり、Windows10 のネットワーク一覧で見えなくなっていたNASが表示されるようになります。
参考
Ubuntu20.04から古いNASにWindows共有でつながらない | DevelopersIO
SambaのSMBプロトコルのサポート状況 – Qiita
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